NPO法人五つのパン 岩永敏朗さん


「NPO法人五つのパン」の事業

代表の岩永敏朗さんは、訪問介護「五つのパン」、障がい者作業所兼コミュニティカフェ「マローンおばさんの部屋」、高齢者のセーフティネット推進事業としてものづくり継承とカフェ業態を兼ねる「いのちの木」の運営を都筑区仲町台でおこなっている。

40才、これからの人生を見直す

現在52才の岩永さんが最初に障がい者に出会ったのは38才の頃。それが自分の人生について考え始める契機となり、40才の時にそれまで勤めていた電子部品の商社を退職する。その後2年間はまず現場をみようといろいろな仕事をしたという。障がい者のグループホーム、高齢者のデイケアなどだ。「実は一番やりたかったのが、ファミレスのオープニングスタッフ」と岩永さんは笑う。「凄く楽しかった。朝5時からファミレスで働いて、昼から高齢者の入浴介護、夜はグループホームで夜勤」この頃から起業のビジョンはあったのだろうか。「全然なかったです。ただ都筑区中を走り回れればいいなと思っていただけでした」生まれは武蔵野市吉祥寺の岩永さんは、クリスチャンであり、この頃には既にお世話になった教会の牧師を慕って都筑区に移り住んでいた。障がい者支援とファミレスで働いた経験は、後にコミュニティカフェ兼精神障がい者の地域活動支援センター“マローンおばさんの部屋”に結実するのだが、「会社を辞めた当時は、カフェをやるなんて思ってはいなかった」という。「ノープランですよ。漠然と思っていたとは思うのですが」

 精神障がい者の青年と「五つのパン」を立ち上げる

「会社を辞めてから行ったグループホームで、いじめを見たのはショックでした。食事のメニューがつくれないからということでした。弱い人同士は支え合っていると思っていたので、なんだ企業と変わらないなと思いました。そこに一番最初に僕に介護を教えてくれた精神障がいの青年がいたんです。見た目にはまったく普通の人と変わらないので、障がいを持っているとはわかりませんでした。交流し始めて仲良くなったら、ある時電話がかかってきて「今から自殺するから来てくれ」と。12年前の8月です。教会の牧師と2人で彼のところに行って。彼にはそれが嬉しかったみたいです。その後彼は教会に寝泊まりするようになり、更にその後は我が家にも5、6ヵ月いました。初めて精神障害の人の思いを聞きましたね。そこから少しずつ理解が出来てきました。その後、彼と2002年に訪問介護事業をする「五つのパン」を設立しました」

地域活動支援センターのコミュニティカフェ「マローンおばさんの部屋」

「2009年に、製本の精神障がい者作業所とコミュニティカフェを兼ねた地域活動支援センター『マローンおばさんの部屋』をつくりました。家賃、光熱費、スタッフ経費が行政の補助金として出ていて、彼らはそこで働いて工賃を得ています。今はほとんど障がい者の方が運営をしているんですよ。月・金が製本・ものづくりの日、火・木がカフェ営業、水曜日は新しくきた障がい者が入りやすいプログラムを入れています。2000年頃から絵本とカフェというビジョンを考えるようになりましたが、まず精神障がいの方々の家を訪問する訪問介護事業を7、8年間やりました。今も続けています。その活動の中で、行政の方と知り合う機会を得たことが『マローンおばさん』の立ち上げに繋がりました。店名は『マローンおばさんの部屋』という絵本から取りました」現在は子育て中の主婦層に人気で、火・木は子連れの主婦がたくさん訪れている。

高齢者の知恵を地域の人たち、障がい者に継承する場「いのちの木」

「『マローンおばさん』を始めたことで、地域ケアプラザと繋がりができました。そこで高齢の方々と関わり始めたら、この地域には“呼び寄せ高齢者”の方が多いということが見えてきたのです。介護が必要になった田舎の両親を仲町台に呼び寄せている家族が増えている。しかし高齢になった親たちは、住み慣れた地域から新しい街に引っ越してきて馴染めなくて孤独になっているようだと。そこで高齢者の方々の知恵やものづくり技術を地域の人たち、障がい者に継承する交流の場を持てないかと思ったのが“いのちの木”オープンのきっかけです。地域の人たちに協力してもらいながら、革製品や編み物などのワークショップを開催しています」こちらは補助金はなく自主運営の形を取っている。「本物のものづくりを知ってもらいたい」と岩永さん。手作業が見えにくい現代にあって、仲町台で育った子どもたちが、将来ものづくりを継承してくれることを夢見ている。


事業内容

ホームヘルプ事業(五つのパンクリスチャンワーカーステーション事業所番号 (1 4 1 3 8 0 0 2 4 2)指定機関 横浜市 サービスの種類 居宅介護、重度訪問介護) 地域活動支援センター事業(コミュニティーカフェ マローンおばさんの部屋) 横浜市地域セーフティネット推進モデル事業(2011年11月〜2012年3月)により新店舗「いのちの木」オープン 「高齢者の知恵を、障がい者の働きたい」につなげる働きとして、高齢者技術の継承プログラムや、精神障がい者理解、傾聴ボランティア育成講座などを推進。2012年4月よりNPOの自主事業運営としてスタート。

組織概要

団体
NPO法人五つのパン
所在地
横浜市都筑区仲町台1-24-17 フォートレスニイヤ1F TEL 045-508-9690 FAX 045-508-9691
WEBサイト
http://www.five-breads.com/

NPO法人五つのパン 岩永敏朗さん


「NPO法人五つのパン」の事業

代表の岩永敏朗さんは、訪問介護「五つのパン」、障がい者作業所兼コミュニティカフェ「マローンおばさんの部屋」、高齢者のセーフティネット推進事業としてものづくり継承とカフェ業態を兼ねる「いのちの木」の運営を都筑区仲町台でおこなっている。

40才、これからの人生を見直す

現在52才の岩永さんが最初に障がい者に出会ったのは38才の頃。それが自分の人生について考え始める契機となり、40才の時にそれまで勤めていた電子部品の商社を退職する。その後2年間はまず現場をみようといろいろな仕事をしたという。障がい者のグループホーム、高齢者のデイケアなどだ。「実は一番やりたかったのが、ファミレスのオープニングスタッフ」と岩永さんは笑う。「凄く楽しかった。朝5時からファミレスで働いて、昼から高齢者の入浴介護、夜はグループホームで夜勤」この頃から起業のビジョンはあったのだろうか。「全然なかったです。ただ都筑区中を走り回れればいいなと思っていただけでした」生まれは武蔵野市吉祥寺の岩永さんは、クリスチャンであり、この頃には既にお世話になった教会の牧師を慕って都筑区に移り住んでいた。障がい者支援とファミレスで働いた経験は、後にコミュニティカフェ兼精神障がい者の地域活動支援センター“マローンおばさんの部屋”に結実するのだが、「会社を辞めた当時は、カフェをやるなんて思ってはいなかった」という。「ノープランですよ。漠然と思っていたとは思うのですが」

 精神障がい者の青年と「五つのパン」を立ち上げる

「会社を辞めてから行ったグループホームで、いじめを見たのはショックでした。食事のメニューがつくれないからということでした。弱い人同士は支え合っていると思っていたので、なんだ企業と変わらないなと思いました。そこに一番最初に僕に介護を教えてくれた精神障がいの青年がいたんです。見た目にはまったく普通の人と変わらないので、障がいを持っているとはわかりませんでした。交流し始めて仲良くなったら、ある時電話がかかってきて「今から自殺するから来てくれ」と。12年前の8月です。教会の牧師と2人で彼のところに行って。彼にはそれが嬉しかったみたいです。その後彼は教会に寝泊まりするようになり、更にその後は我が家にも5、6ヵ月いました。初めて精神障害の人の思いを聞きましたね。そこから少しずつ理解が出来てきました。その後、彼と2002年に訪問介護事業をする「五つのパン」を設立しました」

地域活動支援センターのコミュニティカフェ「マローンおばさんの部屋」

「2009年に、製本の精神障がい者作業所とコミュニティカフェを兼ねた地域活動支援センター『マローンおばさんの部屋』をつくりました。家賃、光熱費、スタッフ経費が行政の補助金として出ていて、彼らはそこで働いて工賃を得ています。今はほとんど障がい者の方が運営をしているんですよ。月・金が製本・ものづくりの日、火・木がカフェ営業、水曜日は新しくきた障がい者が入りやすいプログラムを入れています。2000年頃から絵本とカフェというビジョンを考えるようになりましたが、まず精神障がいの方々の家を訪問する訪問介護事業を7、8年間やりました。今も続けています。その活動の中で、行政の方と知り合う機会を得たことが『マローンおばさん』の立ち上げに繋がりました。店名は『マローンおばさんの部屋』という絵本から取りました」現在は子育て中の主婦層に人気で、火・木は子連れの主婦がたくさん訪れている。

高齢者の知恵を地域の人たち、障がい者に継承する場「いのちの木」

「『マローンおばさん』を始めたことで、地域ケアプラザと繋がりができました。そこで高齢の方々と関わり始めたら、この地域には“呼び寄せ高齢者”の方が多いということが見えてきたのです。介護が必要になった田舎の両親を仲町台に呼び寄せている家族が増えている。しかし高齢になった親たちは、住み慣れた地域から新しい街に引っ越してきて馴染めなくて孤独になっているようだと。そこで高齢者の方々の知恵やものづくり技術を地域の人たち、障がい者に継承する交流の場を持てないかと思ったのが“いのちの木”オープンのきっかけです。地域の人たちに協力してもらいながら、革製品や編み物などのワークショップを開催しています」こちらは補助金はなく自主運営の形を取っている。「本物のものづくりを知ってもらいたい」と岩永さん。手作業が見えにくい現代にあって、仲町台で育った子どもたちが、将来ものづくりを継承してくれることを夢見ている。


事業内容

ホームヘルプ事業(五つのパンクリスチャンワーカーステーション事業所番号 (1 4 1 3 8 0 0 2 4 2)指定機関 横浜市 サービスの種類 居宅介護、重度訪問介護) 地域活動支援センター事業(コミュニティーカフェ マローンおばさんの部屋) 横浜市地域セーフティネット推進モデル事業(2011年11月〜2012年3月)により新店舗「いのちの木」オープン 「高齢者の知恵を、障がい者の働きたい」につなげる働きとして、高齢者技術の継承プログラムや、精神障がい者理解、傾聴ボランティア育成講座などを推進。2012年4月よりNPOの自主事業運営としてスタート。

組織概要

団体
NPO法人五つのパン
所在地
横浜市都筑区仲町台1-24-17 フォートレスニイヤ1F TEL 045-508-9690 FAX 045-508-9691
WEBサイト
http://www.five-breads.com/