横浜ソーシャルビジネスフォーラム2014         【分科会3】「地域を超え相互に解決力を高め合う起業家たち」レポート

開催日時
2014年3/15(土)
開催場所
横浜シンポジア

▶横浜ソーシャルビジネスフォーラム2014 開催概要 http://yokohama.etic.or.jp/forum2014/

 

分科会3:「地域を超え相互に解決力を高め合う起業家たち」

横浜ソーシャルビジネスフォーラムの分科会3では、「地域を超え相互に解決力を高め合う起業家たち」をテーマに、株式会社シェアするココロ石井正宏さん、シュアールグループ大木洵人さん、認定NPO法人あっとほーむ小栗ショウコさん、3名の起業家を招き、事例紹介とパネルトークを行った。
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株式会社シェアするココロ石井正宏さん
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シェアするココロの「バイターン」とは、高校生の教育的機会としてアルバイト兼インターンで、学校と就労をつなぐ中間的就労、バイトをとおして企業と生徒の間に生まれた共感や縁より就職につなげている。これは社会的意義も高く、生活保護世帯の子の将来の保護費6000万円を3000万円の納税者へと変える。また、定時制でも取り組まれている。マニュアルをシェアし、他地域でも地域に見合った形での活用を勧め、被災地や他県でも取り組みが進んでいる。宮城県石巻では、県外流出する若者(高校生)と、労働力に悩む水産加工企業とのマッチングの可能性を秘めている。
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シュアールグループ大木洵人さん
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シュアールは、遠隔手話通訳を通して聴覚障害者が情報を取得し、コミュニケーションが出来る社会を目指している。特に、緊急時の連絡、手話通訳の不足、娯楽の不足、手話から引ける辞典がないといった、聴覚障害者の抱える課題に対して、技術により解決している。ただ、エリアにより抱える課題は異なり、例えば、東京では手話通訳者が多くいることから緊急時の対応、地方では通訳者が少ないことから通常時の対応など、エリアで求められるものを提供している。
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認定NPO法人あっとほーむ小栗ショウコさん
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あっとほーむは、「働き続けて結婚出産するには今ある保育だけでは足りない」という思いから、地域のおじいちゃん、おばあちゃんのお家や存在のような保育からスタートしている。そして、他地域でも同じように起業したい人を支援するため、「そば屋の暖簾分け」のような講座を開設している。それは、あっとほーむをコピーするのではなく、ノウハウを全て教えるので、地域に適した自身がやりがいをもった形でやること。そして、受講生がつながり、互いに高め合っていくことを目指している。

パネルトーク

分科会3写真 (1)

コーディネーターETIC.佐々木より、ノウハウを他地域にシェア・展開する上で、創意工夫している点を聞いた。

石井さんは、「その地域が今もつノウハウを、自分たちがもつ何につながると良いかを示唆する。また、マニュアルのシェアにより事務作業の短縮化ができるよう工夫している」という。

大木さんは、「未だ横展開する前の段階。シュアールの事業は、オンラインで一極集中型の方がコストを抑えられる。講演や記事等を見て、自分の地域では欲しいサービスの要望があるので、そのニーズに応え、多様化したサービスが広がっている」という。

小栗さんは、「広げるときに、方法よりも価値観を伝えていくことを心掛けている。私も与えられたことを行うのは嫌なので、決して押し付けはしない」。しかし、そこに行き着くまでに苦労したそうだ。

 

起業をしている参加者から「理解促進のための取り組みや発信方法」を問われた。

石井さんは、「若年者就労支援の業界では言語化できる人が少ないので、分かりやすく体系化や図にすること、SNS等で発信することをすごく意識した。そこから理解が生まれ、次の仕事にもつながっている」という。

大木さんは、「メディアでの取り上げ方によっては、本来伝えたいことが伝わらない。直接会い、伝えていくことが大切。また、活動以前の根本的な課題を理解してもらえれば、自然と活動への理解も広まる」と述べ、聴覚障害、手話への課題を伝えている。

小栗さんは、「働く女性の支援であるという価値観を前面に出している。本の出版や雑誌の連載などで情報の発信を心掛けている」という。

 

また、起業を目指す参加者からは、「継続性と仲間づくり」について質問があがった。3名とも、「自分がぶれないビジョン・軸をもって活動を突き詰めていくこと、そして、それを発信することで、自然と仲間が集まってくる」ことを伝えた。

 

最後に、今回のテーマ「持ち寄りが生み出す社会の新しい価値」について、参加者へのメッセージをいただいた。

石井さんは、「白旗を上げられる人になること」つまり、自分が出来ることには限界があり、弱みもリアルな場では発信をしていくことの重要性を説いた。

大木さんは、「単独ではできないことを、色々な人と一緒に組んでいくこと。仲間は組織内だけでなく、今日のつながりも新たなコラボレーションを生む可能性があるだろう」と述べられた。

小栗さんは、「経験者は沢山いるので、お金を払ってでもきちんと学ぶこと」と、ゲスト3名から改めて「持ち寄り」の重要さを学んだ。

 

分科会3の参加者は、ゲストの事業に関心のある方、社会人の方、起業を志す方など多岐に渡っていたが、3名の起業家からノウハウのシェア、ビジョン、仲間、つながりの大切さなど、それぞれの立場でも活かせる心構えをお話でいただき、参加者のアンケートからも、とても学びの多い分科会であったと感じることが出来た。


横浜ソーシャルビジネスフォーラム2014 【基調講演】のレポートを読む

▶横浜ソーシャルビジネスフォーラム2014 【分科会1】のレポートを読む

▶横浜ソーシャルビジネスフォーラム2014 【分科会2】のレポートを読む


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横浜ソーシャルビジネスフォーラム2014         【分科会3】「地域を超え相互に解決力を高め合う起業家たち」レポート

開催日時
2014年3/15(土)
開催場所
横浜シンポジア

▶横浜ソーシャルビジネスフォーラム2014 開催概要 http://yokohama.etic.or.jp/forum2014/

 

分科会3:「地域を超え相互に解決力を高め合う起業家たち」

横浜ソーシャルビジネスフォーラムの分科会3では、「地域を超え相互に解決力を高め合う起業家たち」をテーマに、株式会社シェアするココロ石井正宏さん、シュアールグループ大木洵人さん、認定NPO法人あっとほーむ小栗ショウコさん、3名の起業家を招き、事例紹介とパネルトークを行った。
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株式会社シェアするココロ石井正宏さん
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シェアするココロの「バイターン」とは、高校生の教育的機会としてアルバイト兼インターンで、学校と就労をつなぐ中間的就労、バイトをとおして企業と生徒の間に生まれた共感や縁より就職につなげている。これは社会的意義も高く、生活保護世帯の子の将来の保護費6000万円を3000万円の納税者へと変える。また、定時制でも取り組まれている。マニュアルをシェアし、他地域でも地域に見合った形での活用を勧め、被災地や他県でも取り組みが進んでいる。宮城県石巻では、県外流出する若者(高校生)と、労働力に悩む水産加工企業とのマッチングの可能性を秘めている。
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シュアールグループ大木洵人さん
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シュアールは、遠隔手話通訳を通して聴覚障害者が情報を取得し、コミュニケーションが出来る社会を目指している。特に、緊急時の連絡、手話通訳の不足、娯楽の不足、手話から引ける辞典がないといった、聴覚障害者の抱える課題に対して、技術により解決している。ただ、エリアにより抱える課題は異なり、例えば、東京では手話通訳者が多くいることから緊急時の対応、地方では通訳者が少ないことから通常時の対応など、エリアで求められるものを提供している。
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認定NPO法人あっとほーむ小栗ショウコさん
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あっとほーむは、「働き続けて結婚出産するには今ある保育だけでは足りない」という思いから、地域のおじいちゃん、おばあちゃんのお家や存在のような保育からスタートしている。そして、他地域でも同じように起業したい人を支援するため、「そば屋の暖簾分け」のような講座を開設している。それは、あっとほーむをコピーするのではなく、ノウハウを全て教えるので、地域に適した自身がやりがいをもった形でやること。そして、受講生がつながり、互いに高め合っていくことを目指している。

パネルトーク

分科会3写真 (1)

コーディネーターETIC.佐々木より、ノウハウを他地域にシェア・展開する上で、創意工夫している点を聞いた。

石井さんは、「その地域が今もつノウハウを、自分たちがもつ何につながると良いかを示唆する。また、マニュアルのシェアにより事務作業の短縮化ができるよう工夫している」という。

大木さんは、「未だ横展開する前の段階。シュアールの事業は、オンラインで一極集中型の方がコストを抑えられる。講演や記事等を見て、自分の地域では欲しいサービスの要望があるので、そのニーズに応え、多様化したサービスが広がっている」という。

小栗さんは、「広げるときに、方法よりも価値観を伝えていくことを心掛けている。私も与えられたことを行うのは嫌なので、決して押し付けはしない」。しかし、そこに行き着くまでに苦労したそうだ。

 

起業をしている参加者から「理解促進のための取り組みや発信方法」を問われた。

石井さんは、「若年者就労支援の業界では言語化できる人が少ないので、分かりやすく体系化や図にすること、SNS等で発信することをすごく意識した。そこから理解が生まれ、次の仕事にもつながっている」という。

大木さんは、「メディアでの取り上げ方によっては、本来伝えたいことが伝わらない。直接会い、伝えていくことが大切。また、活動以前の根本的な課題を理解してもらえれば、自然と活動への理解も広まる」と述べ、聴覚障害、手話への課題を伝えている。

小栗さんは、「働く女性の支援であるという価値観を前面に出している。本の出版や雑誌の連載などで情報の発信を心掛けている」という。

 

また、起業を目指す参加者からは、「継続性と仲間づくり」について質問があがった。3名とも、「自分がぶれないビジョン・軸をもって活動を突き詰めていくこと、そして、それを発信することで、自然と仲間が集まってくる」ことを伝えた。

 

最後に、今回のテーマ「持ち寄りが生み出す社会の新しい価値」について、参加者へのメッセージをいただいた。

石井さんは、「白旗を上げられる人になること」つまり、自分が出来ることには限界があり、弱みもリアルな場では発信をしていくことの重要性を説いた。

大木さんは、「単独ではできないことを、色々な人と一緒に組んでいくこと。仲間は組織内だけでなく、今日のつながりも新たなコラボレーションを生む可能性があるだろう」と述べられた。

小栗さんは、「経験者は沢山いるので、お金を払ってでもきちんと学ぶこと」と、ゲスト3名から改めて「持ち寄り」の重要さを学んだ。

 

分科会3の参加者は、ゲストの事業に関心のある方、社会人の方、起業を志す方など多岐に渡っていたが、3名の起業家からノウハウのシェア、ビジョン、仲間、つながりの大切さなど、それぞれの立場でも活かせる心構えをお話でいただき、参加者のアンケートからも、とても学びの多い分科会であったと感じることが出来た。


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