横浜ソーシャルビジネスフォーラム2014         【分科会2】「企業が挑むまちづくりプロジェクト」レポート

開催日時
2014年3/15(土)
開催場所
横浜シンポジア

▶横浜ソーシャルビジネスフォーラム2014 開催概要 http://yokohama.etic.or.jp/forum2014/

分科会2:「企業が挑むまちづくりプロジェクト」レポート

横浜ソーシャルビジネスフォーラムの分科会2では、「企業が挑むまちづくりプロジェクト」をテーマに、オンデザインパートナーズ西田司さん、株式会社スリーハイ男澤誠さん、明日の株式会社村尾周三江さん、3名の企業経営者を招き、事例紹介とパネルトークを行った。

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株式会社オンデザインパートナーズ 西田司さん
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西田さんは、建築物の設計を主な業務として行う株式会社オンデザインパートナーズの代表取締役。近作として、広場付き集合住宅「ヨコハマアパートメント」などを手掛け、最近ではハードの建築だけに留まらず、復興まちづくり「石巻2.0」や、生産者と都市をむすぶ拠点「六本木農園」など、ソフト面からのまちづくりでも活躍している。

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株式会社スリーハイ 男澤誠さん
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男澤さんは、産業・工業用ヒーターを製造する株式会社スリーハイの代表取締役。地域企業のあるべき姿を追求し、積極的な地域貢献活動を実施。地元の小・中学校とコラボし防災マップを制作するなど、地域の協働意識を広めるために住民、企業、NPOとの連携強化に取り組んでいる。

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明日の株式会社 村尾周三江さん
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村尾さんは、WEB制作やデザインを手掛ける明日の株式会社代表取締役。女性雇用支援に力を入れており、女性起業家支援プログラムは、神奈川なでしこブランドの認定を受けている。子供が集まってくる仕事場作りを始め、その後自然に地域のお祭りに出ていくようになり、中学校の地域マイスターを担うなど、積極的に地位貢献を行っている。

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パネルトーク

コーディネーターETIC.腰塚より、本業の枠を飛び出し、現在の活動を行うようになるまでの経緯やきっかけについて各ゲストに話を伺った。

西田さんは、「何億円もかけた建物が使われていないという状況を目の当たりにし、建物を建てる前にいったい何が必要なのかを考えないといけないと思い、ハードだけでなく、ソフトの設計も行うようになった」という。その結果として、農家との出会いの場であるレストラン「六本木農園」が生まれ、学習者が離島に来てまで何で学びたいのかを追求した海士町の教育プログラムづくりにつながっているそうだ。ソフトの企画も含めて設計と呼んでいるというお話が印象的だった。

男澤さんは、「防災マップを作成する前、このままこの工業団地でずっと仕事ができるだろうと思っていた。しかし、ある土地が空いて急にマンションや一戸建てが建ち始めた。その結果、もともとその土地で事業をしていた住民の方と一緒に暮らしていく必要性が生まれ、できるだけ住民の方とトラブルをなくして早い段階から仲良くしておけば面白いことができる」と思ったのがきっかけだそうだ。また、防災マップをつくるなかで、「そんなことやって利益になるの?」、「暇だね」と言われた。しかし、男澤さんは「暇だからやるのではなく、クレームのない工業団地になるのではないかと思ってやっているのに、何でわかってくれないのかという気持ちだった」という。これも自分を突き動かす原動力になったそうだ。

村尾さんは、「会社員時代、眉間にしわを寄せて朝早く家を出て、クタクタで帰ってくるのが青葉台。隣に住んでいる人も同じような状況の中、そんな町は嫌だと思った。そこで、楽しく仕事をしたいと思い青葉台に会社をつくった。実際に青葉台でやってみたら、その中で付き合う方々みんなが口をそろえて青葉台を愛してるって言っているのを聞き、自分も町から愛されて、この町に明日の株式会社なくなったら困ると言ってもらえるような会社を作りたい」とを思うようになったところから今の会社の取り組みにつながっているという。

続いて腰塚から、本業と地域貢献がどうつながっているのか、どういう影響をもたらしているのかということについても伺った。

西田さんは、「意外と自分の生活をどう良くしていくかを考えて、自分ごととして考えたほうが強いものが生まれる。例えば、料理好きのお母さんと一緒にやったほうがキッチンの設計が良くなるとか、住宅という身近なものからパブリックという町まで、近い距離で考えると良くしていけるきっかけになるのではないか」という話をいただいた。

男澤さんは、「子供たちが大学生、社会人になった時に、地元にヒーターを作っている会社があったぞとか、何かいいもの作ってくれるかなと思ってもらえれば、10年後20年後に利益が生まれてくると思う。将来を見据えて活動しようとしたときに、地域の方と一緒に何か考えていくのが自分の中の一つの答えだった」と話してくれた。

また、分科会参加者からも質問を募った。「周囲の巻き込みはどうやって行ったのか」、「まちづくりはいいが、資金はどこから調達しているのか」など、核心を突く質問を数多くいただいた。

質疑応答の中で見えてきたのは、ゲストでさえも周囲の巻き込みや、資金調達には色々なハードルを抱えているということ。その中で、それをどう突破するかについて話が及び、まず前者については、「巻き込みながら巻き込まれること、そして、巻き込まれながら大きなうねりに発展していくイメージは持っておくことが大事」というお話があり、また、資金調達に関しては、「人とのつながりの中から思わぬ解決策を授かったり、取り組み内容さえしっかりとしていれば、自然とお金は着いてくる」とのお話があった。

分科会2の参加者は、ゲストの取り組みへの関心から申込みいただいた方々や、自分にもできることは何かないかと考える社会人、学生の方々など多岐に渡っていた。
分科会全体から見えてきたゲストの共通点は、時代や自分の身の回りで起きていることを見過ごさず、置かれた環境の中で何か自分にできることはないかということで動き出した結果として、現在の取り組みにつながっているという点であった。
 


横浜ソーシャルビジネスフォーラム2014 【基調講演】のレポートを読む
横浜ソーシャルビジネスフォーラム2014 【分科会1】のレポートを読む
横浜ソーシャルビジネスフォーラム2014 【分科会3】のレポートを読む


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開催日時
2014年3/15(土)
開催場所
横浜シンポジア

▶横浜ソーシャルビジネスフォーラム2014 開催概要 http://yokohama.etic.or.jp/forum2014/

分科会2:「企業が挑むまちづくりプロジェクト」レポート

横浜ソーシャルビジネスフォーラムの分科会2では、「企業が挑むまちづくりプロジェクト」をテーマに、オンデザインパートナーズ西田司さん、株式会社スリーハイ男澤誠さん、明日の株式会社村尾周三江さん、3名の企業経営者を招き、事例紹介とパネルトークを行った。

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株式会社オンデザインパートナーズ 西田司さん
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西田さんは、建築物の設計を主な業務として行う株式会社オンデザインパートナーズの代表取締役。近作として、広場付き集合住宅「ヨコハマアパートメント」などを手掛け、最近ではハードの建築だけに留まらず、復興まちづくり「石巻2.0」や、生産者と都市をむすぶ拠点「六本木農園」など、ソフト面からのまちづくりでも活躍している。

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株式会社スリーハイ 男澤誠さん
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男澤さんは、産業・工業用ヒーターを製造する株式会社スリーハイの代表取締役。地域企業のあるべき姿を追求し、積極的な地域貢献活動を実施。地元の小・中学校とコラボし防災マップを制作するなど、地域の協働意識を広めるために住民、企業、NPOとの連携強化に取り組んでいる。

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明日の株式会社 村尾周三江さん
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村尾さんは、WEB制作やデザインを手掛ける明日の株式会社代表取締役。女性雇用支援に力を入れており、女性起業家支援プログラムは、神奈川なでしこブランドの認定を受けている。子供が集まってくる仕事場作りを始め、その後自然に地域のお祭りに出ていくようになり、中学校の地域マイスターを担うなど、積極的に地位貢献を行っている。

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パネルトーク

コーディネーターETIC.腰塚より、本業の枠を飛び出し、現在の活動を行うようになるまでの経緯やきっかけについて各ゲストに話を伺った。

西田さんは、「何億円もかけた建物が使われていないという状況を目の当たりにし、建物を建てる前にいったい何が必要なのかを考えないといけないと思い、ハードだけでなく、ソフトの設計も行うようになった」という。その結果として、農家との出会いの場であるレストラン「六本木農園」が生まれ、学習者が離島に来てまで何で学びたいのかを追求した海士町の教育プログラムづくりにつながっているそうだ。ソフトの企画も含めて設計と呼んでいるというお話が印象的だった。

男澤さんは、「防災マップを作成する前、このままこの工業団地でずっと仕事ができるだろうと思っていた。しかし、ある土地が空いて急にマンションや一戸建てが建ち始めた。その結果、もともとその土地で事業をしていた住民の方と一緒に暮らしていく必要性が生まれ、できるだけ住民の方とトラブルをなくして早い段階から仲良くしておけば面白いことができる」と思ったのがきっかけだそうだ。また、防災マップをつくるなかで、「そんなことやって利益になるの?」、「暇だね」と言われた。しかし、男澤さんは「暇だからやるのではなく、クレームのない工業団地になるのではないかと思ってやっているのに、何でわかってくれないのかという気持ちだった」という。これも自分を突き動かす原動力になったそうだ。

村尾さんは、「会社員時代、眉間にしわを寄せて朝早く家を出て、クタクタで帰ってくるのが青葉台。隣に住んでいる人も同じような状況の中、そんな町は嫌だと思った。そこで、楽しく仕事をしたいと思い青葉台に会社をつくった。実際に青葉台でやってみたら、その中で付き合う方々みんなが口をそろえて青葉台を愛してるって言っているのを聞き、自分も町から愛されて、この町に明日の株式会社なくなったら困ると言ってもらえるような会社を作りたい」とを思うようになったところから今の会社の取り組みにつながっているという。

続いて腰塚から、本業と地域貢献がどうつながっているのか、どういう影響をもたらしているのかということについても伺った。

西田さんは、「意外と自分の生活をどう良くしていくかを考えて、自分ごととして考えたほうが強いものが生まれる。例えば、料理好きのお母さんと一緒にやったほうがキッチンの設計が良くなるとか、住宅という身近なものからパブリックという町まで、近い距離で考えると良くしていけるきっかけになるのではないか」という話をいただいた。

男澤さんは、「子供たちが大学生、社会人になった時に、地元にヒーターを作っている会社があったぞとか、何かいいもの作ってくれるかなと思ってもらえれば、10年後20年後に利益が生まれてくると思う。将来を見据えて活動しようとしたときに、地域の方と一緒に何か考えていくのが自分の中の一つの答えだった」と話してくれた。

また、分科会参加者からも質問を募った。「周囲の巻き込みはどうやって行ったのか」、「まちづくりはいいが、資金はどこから調達しているのか」など、核心を突く質問を数多くいただいた。

質疑応答の中で見えてきたのは、ゲストでさえも周囲の巻き込みや、資金調達には色々なハードルを抱えているということ。その中で、それをどう突破するかについて話が及び、まず前者については、「巻き込みながら巻き込まれること、そして、巻き込まれながら大きなうねりに発展していくイメージは持っておくことが大事」というお話があり、また、資金調達に関しては、「人とのつながりの中から思わぬ解決策を授かったり、取り組み内容さえしっかりとしていれば、自然とお金は着いてくる」とのお話があった。

分科会2の参加者は、ゲストの取り組みへの関心から申込みいただいた方々や、自分にもできることは何かないかと考える社会人、学生の方々など多岐に渡っていた。
分科会全体から見えてきたゲストの共通点は、時代や自分の身の回りで起きていることを見過ごさず、置かれた環境の中で何か自分にできることはないかということで動き出した結果として、現在の取り組みにつながっているという点であった。
 


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