スタジオル 山地 瞭さん

スタジオル 山地 瞭さん《横浜スタートアップ事業者レポート》


音楽スタジオのWEB予約プラットフォームを提供する株式会社スタジオル。楽器を弾く「楽しさ」と「体験」をテクノロジーで社会へ浸透させるという目標を掲げ、横浜ビジネスグランプリ2018で優秀賞を受賞された山地さんにお話しを伺った。

 

身近にあったインターネットビジネス

「父がレンタルDVDを宅配で届けるというオンラインサービスをやっていました。アメリカではNetflix社が同様のDVDレンタルサービスを浸透させていましたが、日本にはまだ根付いていない時代でした。初めは絶対に上手くいかないと思っていましたが、たった1年で事業は成功し、様々な人の生活を変えました。インターネットの力の凄さを身近で感じたことで、自分もインターネットを使って起業したいと思うようになりました」。

山地さんは大学卒業後、楽天株式会社へ入社。マーケティングリサーチに関する実務を経験する。同社が商品を直接販売せずにプラットフォームを提供することにより、人とビジネスをつなげていることに魅力を感じたそうだ。

大学時代はピアノクラブの会長を務め、さらに、社会人になってからは、趣味でドラムを始めた。楽器の練習スタジオは、電話で予約を取らなければならないところが多数を占めている。練習をする中で、練習スタジオの電話予約の方法にストレスを感じた山地さんは、オンラインサービスで解決できるのではないかと考えた。

「楽天では美容室の予約がオンラインで完結するサービスなど様々な仕組みがあったので、練習スタジオの予約に関するオンラインサービスも始められないかと企画し、社内でプレゼンしました。しかし、練習スタジオの母数が少ないために、マーケットが小さく、コストの回収が難しいと言われ、採用にはいたりませんでした。社内でできないなら、自分でやるしかないと思い、起業を決意しました」。

 

スタジオルのWEB予約プラットフォーム画面

起業準備期間の調査と開発

会社では事業を作ることや大きくしていくことは学べたが、起業に関してはまったく分からなかったという。「起業について始めの相談先から検討がつかなかったので、まずは父に相談しました。そこで、IDEC横浜(横浜企業経営支援財団)の存在を知りました。無料相談を利用し、相談員の方と様々な相談をしながら、事業を大きくしていきたいという覚悟の意味も込めて、組織形態は「株式会社」にすることを決めました」。

全国にある約3,000件の練習スタジオに関する情報をリサーチして営業時間や料金などをエクセルにデータをまとめて商品開発に必要な機能を洗い出す作業を進めながら、2017年4月に株式会社スタジオルを設立。早速WEB予約プラットフォームの開発に着手したが、当初予定した開発期間を大幅に超えて、半年以上かかったそうだ。

 

サービス稼働 ~テクノロジーと楽器演奏をつなぐ~

「じつは大学時代から自分でビジネスプランを温めていました。当時の案は、スカイプを使ったレッスンの仕組みでした。あるデータでは、楽器演奏に興味のある人は約70%であるのに対し、実際の楽器演奏人口はたった7%。興味はあっても、なかなか挑戦できない趣味であることが分かります。挑戦することが難しい環境でも、簡単に楽器を始められて、続けられる社会を作りたいと考えていました」。

2017年11月にサービスを開始したWEB予約プラットフォーム「スタジオル」。導入した練習スタジオは、オンラインの24時間予約だけではなく以前の電話予約も行っているところが多く、ライフスタイルに合わせて予約の選択肢を増やせていることがスタジオ側とユーザー側の双方でメリットとして受け入れられていると山地さんは感じている。

「これまでの楽器のレッスンはプロが教えるというBtoCが主流でしたが、今後はCtoCで、スタジオルのユーザー同士が演奏を教え合えるレッスンのマッチングを実現していきたい。楽器の練習や演奏だけに限定せず、「体験」を社会に浸透させていくことが今後の目標です」。

 

起業家として横浜ビジネスグランプリ2018へ

「スタジオル」はサービス稼働からわずか4か月後に開催された「横浜ビジネスグランプリ2018」で優秀賞(一般部門)を受賞した。今年度の「横浜ビジネスグランプリ2019」ではエキシビション講演も行う。

現在山地さんは同世代の起業を目指す人から相談される側の立場にもなっている。「25歳で起業して、来年度で3期目となりました。自身の会社も若いですが、うまくいったこと、うまくいかなかったこと、組織を考えること、自分が経験したことを伝えています」。

テクニカルショウヨコハマの出展ブース写真 テクニカルショウヨコハマの出展ブース写真2

 

企業経営の難しさ

現在従業員は、山地さんを含めて2名。今後も事業拡大に伴い、人材を増やしていく予定だという。

「弊社では、職種にこだわらず、理念に共感してくれる人を募集しています。技術は入ってから身につければ良い。弊社のホームページは私が作りましたが、私は当初、システムのプログラミングのことは全く分かりませんでした。大切なのは目的があるかということ。それから、自分自身を成長させる「想い」があるかということです。人材を増やすということは、人を見極める力も大切になってくるので、今は難しさを感じているところです」。

 

これから起業を目指す方へ

「資本金30万円、見込み顧客はゼロでも準備していく中で、諦めずに夢を持ち続けることで起業できました。もし起業できない理由が環境や条件にあっても、目標が明確であれば応援してくれる人はたくさんいます。起業に向けて勇気をもって一歩一歩を進んで欲しいと思います」。

音楽を楽しむ選択肢を増やすのが役目という、強い想いを持ち、事業を展開する山地さんは、これからも成長を続けていく。

 

組織概要

株式会社スタジオル
https://studi-ol.co.jp
所在地:神奈川県横浜市泉区緑園1-1-13-303

【取材】インタビュアー・レポート / 野崎智也(株式会社イータウン)

 

【お知らせ】
平成31年2月23日(土)に開催される「横浜ビジネスグランプリ2019 THE FINAL」で山地さんはエキシビション講演に登壇されます。一般来場者のお申込みはこちらをご覧ください。

横浜ビジネスグランプリ2019 THE FINAL
https://www.idec.or.jp/kigyo/ybg/final/


スタジオル 山地 瞭さん

スタジオル 山地 瞭さん《横浜スタートアップ事業者レポート》


音楽スタジオのWEB予約プラットフォームを提供する株式会社スタジオル。楽器を弾く「楽しさ」と「体験」をテクノロジーで社会へ浸透させるという目標を掲げ、横浜ビジネスグランプリ2018で優秀賞を受賞された山地さんにお話しを伺った。

 

身近にあったインターネットビジネス

「父がレンタルDVDを宅配で届けるというオンラインサービスをやっていました。アメリカではNetflix社が同様のDVDレンタルサービスを浸透させていましたが、日本にはまだ根付いていない時代でした。初めは絶対に上手くいかないと思っていましたが、たった1年で事業は成功し、様々な人の生活を変えました。インターネットの力の凄さを身近で感じたことで、自分もインターネットを使って起業したいと思うようになりました」。

山地さんは大学卒業後、楽天株式会社へ入社。マーケティングリサーチに関する実務を経験する。同社が商品を直接販売せずにプラットフォームを提供することにより、人とビジネスをつなげていることに魅力を感じたそうだ。

大学時代はピアノクラブの会長を務め、さらに、社会人になってからは、趣味でドラムを始めた。楽器の練習スタジオは、電話で予約を取らなければならないところが多数を占めている。練習をする中で、練習スタジオの電話予約の方法にストレスを感じた山地さんは、オンラインサービスで解決できるのではないかと考えた。

「楽天では美容室の予約がオンラインで完結するサービスなど様々な仕組みがあったので、練習スタジオの予約に関するオンラインサービスも始められないかと企画し、社内でプレゼンしました。しかし、練習スタジオの母数が少ないために、マーケットが小さく、コストの回収が難しいと言われ、採用にはいたりませんでした。社内でできないなら、自分でやるしかないと思い、起業を決意しました」。

 

スタジオルのWEB予約プラットフォーム画面

起業準備期間の調査と開発

会社では事業を作ることや大きくしていくことは学べたが、起業に関してはまったく分からなかったという。「起業について始めの相談先から検討がつかなかったので、まずは父に相談しました。そこで、IDEC横浜(横浜企業経営支援財団)の存在を知りました。無料相談を利用し、相談員の方と様々な相談をしながら、事業を大きくしていきたいという覚悟の意味も込めて、組織形態は「株式会社」にすることを決めました」。

全国にある約3,000件の練習スタジオに関する情報をリサーチして営業時間や料金などをエクセルにデータをまとめて商品開発に必要な機能を洗い出す作業を進めながら、2017年4月に株式会社スタジオルを設立。早速WEB予約プラットフォームの開発に着手したが、当初予定した開発期間を大幅に超えて、半年以上かかったそうだ。

 

サービス稼働 ~テクノロジーと楽器演奏をつなぐ~

「じつは大学時代から自分でビジネスプランを温めていました。当時の案は、スカイプを使ったレッスンの仕組みでした。あるデータでは、楽器演奏に興味のある人は約70%であるのに対し、実際の楽器演奏人口はたった7%。興味はあっても、なかなか挑戦できない趣味であることが分かります。挑戦することが難しい環境でも、簡単に楽器を始められて、続けられる社会を作りたいと考えていました」。

2017年11月にサービスを開始したWEB予約プラットフォーム「スタジオル」。導入した練習スタジオは、オンラインの24時間予約だけではなく以前の電話予約も行っているところが多く、ライフスタイルに合わせて予約の選択肢を増やせていることがスタジオ側とユーザー側の双方でメリットとして受け入れられていると山地さんは感じている。

「これまでの楽器のレッスンはプロが教えるというBtoCが主流でしたが、今後はCtoCで、スタジオルのユーザー同士が演奏を教え合えるレッスンのマッチングを実現していきたい。楽器の練習や演奏だけに限定せず、「体験」を社会に浸透させていくことが今後の目標です」。

 

起業家として横浜ビジネスグランプリ2018へ

「スタジオル」はサービス稼働からわずか4か月後に開催された「横浜ビジネスグランプリ2018」で優秀賞(一般部門)を受賞した。今年度の「横浜ビジネスグランプリ2019」ではエキシビション講演も行う。

現在山地さんは同世代の起業を目指す人から相談される側の立場にもなっている。「25歳で起業して、来年度で3期目となりました。自身の会社も若いですが、うまくいったこと、うまくいかなかったこと、組織を考えること、自分が経験したことを伝えています」。

テクニカルショウヨコハマの出展ブース写真 テクニカルショウヨコハマの出展ブース写真2

 

企業経営の難しさ

現在従業員は、山地さんを含めて2名。今後も事業拡大に伴い、人材を増やしていく予定だという。

「弊社では、職種にこだわらず、理念に共感してくれる人を募集しています。技術は入ってから身につければ良い。弊社のホームページは私が作りましたが、私は当初、システムのプログラミングのことは全く分かりませんでした。大切なのは目的があるかということ。それから、自分自身を成長させる「想い」があるかということです。人材を増やすということは、人を見極める力も大切になってくるので、今は難しさを感じているところです」。

 

これから起業を目指す方へ

「資本金30万円、見込み顧客はゼロでも準備していく中で、諦めずに夢を持ち続けることで起業できました。もし起業できない理由が環境や条件にあっても、目標が明確であれば応援してくれる人はたくさんいます。起業に向けて勇気をもって一歩一歩を進んで欲しいと思います」。

音楽を楽しむ選択肢を増やすのが役目という、強い想いを持ち、事業を展開する山地さんは、これからも成長を続けていく。

 

組織概要

株式会社スタジオル
https://studi-ol.co.jp
所在地:神奈川県横浜市泉区緑園1-1-13-303

【取材】インタビュアー・レポート / 野崎智也(株式会社イータウン)

 

【お知らせ】
平成31年2月23日(土)に開催される「横浜ビジネスグランプリ2019 THE FINAL」で山地さんはエキシビション講演に登壇されます。一般来場者のお申込みはこちらをご覧ください。

横浜ビジネスグランプリ2019 THE FINAL
https://www.idec.or.jp/kigyo/ybg/final/