Trim株式会社長谷川さん

横浜スタートアップ事業者レポート《Trim株式会社 長谷川裕介さん》


Trim株式会社は子育てするすべての人に安心と快適を届けることを目標に、授乳室とおむつ交換台検索アプリ「Baby map」の提供、授乳・おむつ替え・離乳食をあげることなどができる完全個室ナーシングルーム「mamaro」の設置を進めている。会社を立ち上げた経緯から現在の事業内容、今後の目標について代表の長谷川さんにお話しを伺った。

Baby mapとmamaro

Baby mapは授乳室とおむつ交換台の検索アプリケーション。ダウンロードは20万件を越え、日に約100件の新着情報が投稿されている。国内のみならず、アメリカ、シンガポール、フランスなど世界29か国に配信されているので出張先や旅行先でも検索できるという。自治体と連携を強化し、民間事業者が運営している公的な施設でもオフィシャル情報として公開している事例がある。

mamaro開発のきっかけは授乳室の不足と、既存の授乳室の快適とは言えない環境であった。授乳室の利用者はベビーカーを押していることが多く、授乳室は建物の奥の方にあったり、室内がカーテンで仕切られているだけで、他の利用者がいると赤ちゃんが泣いてしまったりする。また、設備が整っていたり新しい授乳室は、人気がありなかなか使えないことも。一方でmamaroはどこにでも置ける空間というコンセプトで畳一枚分のスペースを密室にでき快適な環境下で安心して授乳ができる。室内にはモニター画面が設置してあり、センサーを使って赤ちゃんの皮膚温度を測ることもできる。一般的に授乳室の平均利用時間は20分ほど。母親は赤ちゃんを抱っこしているのでなかなか身動きがとれず室内でじっとしている状態だ。そこで目の前にあるモニター画面でゆっくり動画を視聴することもできる。実はこれがmamaroの収入源である。赤ちゃんがいる家庭だからこそ、ターゲットにあった住宅やオムツ、女性用品メーカーなどの動画広告を配信することが効果的である。

今後はこの密室空間を活用し、モニター画面を通してDV相談などの利用方法を導入したいと長谷川さんは語っていた。mamaroの設置費用は1台で約150万円かかるが、広告収益が入ってくるので約1年半で回収できる仕組みとなっている。CSR活動でありながら利益が出ること。社会に向けて良いことをして利益を得ることは当然と考える。

Trim株式会社のmamaro写真
※mamaroの断面写真

立ち上げ経緯

trim inc. Homepage

2015年11月にTrim株式会社を立ち上げた長谷川さん。以前は広告代理店でクリエイティブディレクターとして活動していたが、母親の他界をきっかけに医療系のベンチャー企業へ転職して現在のBaby mapを運営する。Baby mapを利用する母親は投稿に見返りがあるわけではなく、その人の善意からなる投稿である。Baby mapがあり続けることは次世代の子供を持つ家族に役立ち、長谷川さんの母親だけでなく多くの母親へ恩を返していけると思った。しかし所属していたベンチャー企業の方針でBaby mapの廃止が決まる。その必要性を非常に強く感じていた長谷川さんは仕組みを買い取り、独立して自身の会社を立ち上げることとなった。

資本金はわずか30万円。起業の経験も無い。しかし、スタートアッププログラムに通ったことで様々なことが動き出した。また、オープンネットワークラボのスタートアッププログラムも活用した。そこでは企業について経済の仕組みから学ぶことができ、自身のプロダクトへ真剣に向き合える機会となった。その中でも、利用者となる母親たちとおこなったグループアンケートで会話の中から母親の表情や声を実際に感じ取り、必要とされているものが何かを理解して自信を付けることができた。他にもピッチと呼ばれるプレゼンテーション方法について学び、早朝から公園で大声で練習を繰り返すなど、努力し続けていることが現在の事業に活かされている。

Trim株式会社取材風景の写真

 

CSR活動をサスティナブルに

2017年7月に金沢八景の京急ストア サニーマート店内に一台目となるmamaroを設置した。これは大きな一歩であると長谷川さんは考える。目標は来年の夏までに100台ほどを新たに設置。そしてmamaroの提供価格を下げ、より気軽に導入できるようにして、いずれは自動販売機や証明写真機のような感覚で設置されることが目標だ。商業施設や駅に設置してあることはその場所の付加価値を上げることになるだろうと語ってくれた。

現在、非常勤社員を含めて13名のスタッフが在籍している。2年後にはスタッフを45名へ増やすことを考え、2017年11月にオフィスを移転予定である。

「ソーシャルインパクトを残したい」という長谷川さん。CSR活動をサスティナブルにすることが大切であるという考えのもと、これからも多くの子育て世帯を応援し、住みやすい世の中をつくっていくために具体的な目標を持って事業展開を進めているお話が伺えた。

Trim株式会社長谷川さん

組織概要

Trim株式会社
http://www.trim-inc.com/

社名の「Trim」という言葉は、帆を調整したり、船や飛行機のバランスをとるという意味があります。時代の風を上手に手繰り寄せながら、私達のサービスや製品がみんなを笑顔にし、偏りのないステキな世界を実現したいという願いを込めています。

所在地
本社:横浜市中区北仲通一丁目6番地 ヒタチビル3F
東京支店:港区赤坂一丁目12番地32号アークヒルズ3F

取材:2017年8月


Trim株式会社長谷川さん

横浜スタートアップ事業者レポート《Trim株式会社 長谷川裕介さん》


Trim株式会社は子育てするすべての人に安心と快適を届けることを目標に、授乳室とおむつ交換台検索アプリ「Baby map」の提供、授乳・おむつ替え・離乳食をあげることなどができる完全個室ナーシングルーム「mamaro」の設置を進めている。会社を立ち上げた経緯から現在の事業内容、今後の目標について代表の長谷川さんにお話しを伺った。

Baby mapとmamaro

Baby mapは授乳室とおむつ交換台の検索アプリケーション。ダウンロードは20万件を越え、日に約100件の新着情報が投稿されている。国内のみならず、アメリカ、シンガポール、フランスなど世界29か国に配信されているので出張先や旅行先でも検索できるという。自治体と連携を強化し、民間事業者が運営している公的な施設でもオフィシャル情報として公開している事例がある。

mamaro開発のきっかけは授乳室の不足と、既存の授乳室の快適とは言えない環境であった。授乳室の利用者はベビーカーを押していることが多く、授乳室は建物の奥の方にあったり、室内がカーテンで仕切られているだけで、他の利用者がいると赤ちゃんが泣いてしまったりする。また、設備が整っていたり新しい授乳室は、人気がありなかなか使えないことも。一方でmamaroはどこにでも置ける空間というコンセプトで畳一枚分のスペースを密室にでき快適な環境下で安心して授乳ができる。室内にはモニター画面が設置してあり、センサーを使って赤ちゃんの皮膚温度を測ることもできる。一般的に授乳室の平均利用時間は20分ほど。母親は赤ちゃんを抱っこしているのでなかなか身動きがとれず室内でじっとしている状態だ。そこで目の前にあるモニター画面でゆっくり動画を視聴することもできる。実はこれがmamaroの収入源である。赤ちゃんがいる家庭だからこそ、ターゲットにあった住宅やオムツ、女性用品メーカーなどの動画広告を配信することが効果的である。

今後はこの密室空間を活用し、モニター画面を通してDV相談などの利用方法を導入したいと長谷川さんは語っていた。mamaroの設置費用は1台で約150万円かかるが、広告収益が入ってくるので約1年半で回収できる仕組みとなっている。CSR活動でありながら利益が出ること。社会に向けて良いことをして利益を得ることは当然と考える。

Trim株式会社のmamaro写真
※mamaroの断面写真

立ち上げ経緯

trim inc. Homepage

2015年11月にTrim株式会社を立ち上げた長谷川さん。以前は広告代理店でクリエイティブディレクターとして活動していたが、母親の他界をきっかけに医療系のベンチャー企業へ転職して現在のBaby mapを運営する。Baby mapを利用する母親は投稿に見返りがあるわけではなく、その人の善意からなる投稿である。Baby mapがあり続けることは次世代の子供を持つ家族に役立ち、長谷川さんの母親だけでなく多くの母親へ恩を返していけると思った。しかし所属していたベンチャー企業の方針でBaby mapの廃止が決まる。その必要性を非常に強く感じていた長谷川さんは仕組みを買い取り、独立して自身の会社を立ち上げることとなった。

資本金はわずか30万円。起業の経験も無い。しかし、スタートアッププログラムに通ったことで様々なことが動き出した。また、オープンネットワークラボのスタートアッププログラムも活用した。そこでは企業について経済の仕組みから学ぶことができ、自身のプロダクトへ真剣に向き合える機会となった。その中でも、利用者となる母親たちとおこなったグループアンケートで会話の中から母親の表情や声を実際に感じ取り、必要とされているものが何かを理解して自信を付けることができた。他にもピッチと呼ばれるプレゼンテーション方法について学び、早朝から公園で大声で練習を繰り返すなど、努力し続けていることが現在の事業に活かされている。

Trim株式会社取材風景の写真

 

CSR活動をサスティナブルに

2017年7月に金沢八景の京急ストア サニーマート店内に一台目となるmamaroを設置した。これは大きな一歩であると長谷川さんは考える。目標は来年の夏までに100台ほどを新たに設置。そしてmamaroの提供価格を下げ、より気軽に導入できるようにして、いずれは自動販売機や証明写真機のような感覚で設置されることが目標だ。商業施設や駅に設置してあることはその場所の付加価値を上げることになるだろうと語ってくれた。

現在、非常勤社員を含めて13名のスタッフが在籍している。2年後にはスタッフを45名へ増やすことを考え、2017年11月にオフィスを移転予定である。

「ソーシャルインパクトを残したい」という長谷川さん。CSR活動をサスティナブルにすることが大切であるという考えのもと、これからも多くの子育て世帯を応援し、住みやすい世の中をつくっていくために具体的な目標を持って事業展開を進めているお話が伺えた。

Trim株式会社長谷川さん

組織概要

Trim株式会社
http://www.trim-inc.com/

社名の「Trim」という言葉は、帆を調整したり、船や飛行機のバランスをとるという意味があります。時代の風を上手に手繰り寄せながら、私達のサービスや製品がみんなを笑顔にし、偏りのないステキな世界を実現したいという願いを込めています。

所在地
本社:横浜市中区北仲通一丁目6番地 ヒタチビル3F
東京支店:港区赤坂一丁目12番地32号アークヒルズ3F

取材:2017年8月